「神戸たこ焼き」とは?
兵庫区、長田区の下町を中心に食べられていた「たこ焼き」(の食べ方)です。
たこ焼き(大阪のたこ焼きと違い具材は「たこ」のみのプレーンなものが基本)を深めの器に入れそこに鰹、昆布などをベースにしたお出汁をかけて、お好みによりソースをかけて(*1)(*2)頂きます。
(*1) 私が子供の頃(昭和40〜50年代)、私の周りではソースをかけるのが一般的だったのですが、もっと年上の方にお話を(「神戸って玉子焼きのように出汁をつけて食べるんじゃなくて、出汁をかけて食べますよね?ソースもかけて?」と)伺ったところ、「あぁ、若い人はソースもかけるなぁ」と言う事だったので、ソースはお好みで。
(*2) オリバーソースさんが日本初の濃厚ソース「オリバーとんかつソース」を発売したの昭和23年だった事から、昭和20年代には出汁+ソースのスタイルが出来たのではないかと考えています。
「神戸たこ焼き」という名称について
子供の頃(小中学校時代)、私は「出汁をかけるたこ焼き」が普通のたこ焼きだと思って育ちました。
逆にフネに入ってソースのみをかけて食べるたこ焼きは「屋台のたこ焼き」(出汁をかける事が出来ない、簡易版のたこ焼き)だと。
ところが高校に入り、他の地域の人と話をすると「出汁をかけるたこ焼き」が通じない事がわかりました。
もちろん、もっと多く遠くの地域の人がいる会社では全然通じません。
そこでこの「出汁をかけるたこ焼き」を説明するのに、私が考えた名前が「神戸たこ焼き」でした。当時、私が知っていた店は兵庫区、長田区の二つの区にありました。この為、「兵庫たこ焼き」「長田たこ焼き」はちょっと違う。「下町たこ焼き」というのも考えましたが、これもどこ(東京?大阪?)の下町か分からない。そこで考えたのが「神戸たこ焼き」。「神戸」=「異人館、旧居留地、お洒落、etc.」のようなイメージ、「神戸ワイン」など昔からの「神戸」とはあまり関係もない商品の神戸ブランドに対する反論(?)的な意味もありました。
友人、知人への説明に使い出したのは昭和の最後の頃だったと思います。
自分のWebPageを持った1995年頃にこのページで紹介して今に至ります。
「神戸たこ焼き」という名前は私が勝手につけた名前で知名度はまだまだイマイチ。
普通に「たこ焼き」と言って出汁が付いてくる、出汁を選べるお店もありますし、お店によっては「だしたこ」や「スープたこ焼き」という名前も使われていますので、探してみてください。